妊娠中のファッションに欠かせないマタニティウェア。体に負担をかけない機能性はもちろん、デザイン性が欲しいのも本音。そこで今回はおすすめのマタニティウェアやコーデのアイディアをご紹介。産婦人科医・疋田裕美先生による解説をはじめ、カジュアルやオフィスなどシーン別コーデも要チェック!
<目次>
- マタニティウェアはいつから着るもの?
- マタニティウェアを選ぶポイント
- マタニティウェアを選んだほうがいい理由
- 用意しておくと便利なマタニティウェア
- マタニティコーデをアップデートするファッション小物
- マタニティウェアのおすすめショップ10選
- まとめ
マタニティウェアはいつから着るもの?
「だいたいは、お腹が大きくなり始める妊娠4~5カ月頃くらいからでしょう。しかし個人差もありますし、つわりがひどく締め付けを感じる方は、お腹が目立たない時期からマタニティウェアを着ることをおすすめします。特に、体に直接つける下着は締め付けが気になって、早めに切り替える方もいらっしゃいます。また、体調がいつどう変わるかはわからないので、早めに準備しておくと安心かもしれません」(疋田裕美先生・「」内以下同)
マタニティウェアを選ぶポイント
①サイズ調節のできるもの
「ウエストやバストにゆとりがあるもの、伸縮性のある生地、アジャスターなどがついたサイズ調節ができるデザインを選びましょう」
②産後も使えるもの
「赤ちゃんが生まれても体形はすぐに元に戻りません。元の体形に戻るにはしばらく時間がかかります。また授乳もはじまるので、授乳口付きの服を選んでおくと便利でしょう」
③肌への負担が少ない素材
「妊娠中はホルモンバランスの変化で肌が敏感になっています。春夏は、汗をよく吸収し、さらっとした着心地の綿・ガーゼ・麻などの天然素材がおすすめです。秋冬の寒い時期は、起毛やフリースなど保温性の高いマタニティウェアでしっかりと冷え対策を行いましょう。ただ、妊娠前は敏感肌でなくても、妊娠して化学繊維の服を着るとかゆみを感じるようになる方も。特に下着は肌に触れるものなので、コットンなど肌にやさしい素材のものを選ぶのがオススメです」
④マタニティウェア専門店のウェア
「おしゃれなだけではなく、妊婦さんの体に配慮した商品が揃っています。妊娠初期・中期・後期など、出産の時期に合わせた提案をしてくれてるお店も多いので初妊婦さんも選びやすいと思います」
マタニティウェアを選んだほうがいい理由
「服で体を締めつけてしまうと、つわりを助長するだけでなく、お腹の赤ちゃんを圧迫してしまう危険性もあります。利便性や妊婦さんの安心安全、快適さを追求して作られているのがマタニティウェアです」
用意しておくと便利なマタニティウェア
ワンピース
楽ちんなのに、見栄えよし。レギンスやタイツをはいて温度調節がしやすい点もポイント。キレイめなデザインなら仕事にも着て行きやすく、お出かけにも重宝すること間違いなし! 縦ラインが強調できるので、ボディラインをすっきりと見せることもできる。
チュニックやAライントップス
お腹が出てきても目立ちにくく、お腹周りのラインを気にせず腹巻きもできる。パフスリーブやペプラム、ティアードタイプ、近年ではバックシャンなデザインなどもあり、シーン別に楽しみやすい。体形が戻ったあとも重宝できるはず。
パンツ
ウエストまわりがリブになってるものが多く、お腹が大きくなっても快適に着ることができる。生地を選べばオールシーズン活躍してくれる。
ベストやジレ
羽織るだけで雰囲気を変えることができる。サイドリボンのベストなどは今っぽさも演出できて、洋服選びが難しい季節の変わり目などに活躍すること間違いなし。
マタニティコーデをアップデートするファッション小物
アクセサリー
シンプルコーデも簡単におしゃれ見せしてくれるのがアクセサリー。大ぶりのピアスは顔周りを明るく華やかな印象に。ただ妊娠中はむくみやすくなるため、指輪は避けたほうがいいアイテム。結婚指輪は妊娠初期に外すように指導する産院もある。
バッグ
ファー素材やカゴなど、季節感を取り入れやすいのがバッグ。洋服がシンプルな時こそバッグで個性をプラス。近年ミニバッグが流行っているが、母子手帳は持ち歩けるサイズをチョイスして。
フラットシューズ
妊娠中のヒールはNG。カジュアルな時にはローファーやバレエシューズやスニーカー。おめかしの時にはワンストラップや、ポインテッドトゥなどさまざまなタイプを揃えておきたい。
つけえり
着けるだけで、きちんと感が演出できるつけえり。丸襟やフリル付き、セーラータイプなど種類も様々。夏はTシャツの上から冬はニットの上からと使い勝手がよくコスパも◎。
帽子
ボサボサヘアも“なかったこと”にしてくれる、帽子。ハットやキャップ、麦わら帽子、キャスケット、ニット帽など種類を揃えればどんなタイプのファッションもマッチ。なにか足りない感じを補って、コーデの完成度も高められる。
ブラウスやビッグサイズのシャツ
ブラウスやシャツは、ボタンを留めないことで違った雰囲気に。シフォンのブラウスはドレッシーな雰囲気に、コーディロイやデニムのシャツは、たすき掛けでストリート感を演出。冷房で冷えやすい夏には特に重宝できそう。
マタニティウェアのおすすめショップ10選
チェックしておきたいマタニティウェアを編集部がピックアップしてご紹介。
まずはここからチェック! マタニティウェア専門店
Angeliebe エンジェリーベ
徹底的に妊婦さんの体に寄り添い開発。楽ちんなのに機能美にも優れた商品が揃う。お腹が大きくても着られるフォーマルも取り揃えており、幅広いラインナップが魅力的。
sweet mommy スウィートマミー
2004年に創業した人気のマタニティブランド。日本だけでなく、海外でも展開。おしゃれを楽しみたいママのために、デザイン性も機能美も妥協なしのマタニティウェアを提案している。
Milk tea ミルクティ
デザイン性の高いアイテムが揃っており「妊娠前と変わらずお洒落が楽しめる」と話題。ベビーやキッズのアイテムも売っているため産後もお世話になりそう!
犬印本舗
妊婦帯をはじめ、骨盤ベルト、授乳ブラジャーなどたくさんの妊婦さんに選ばれている犬印本舗。オリジナル商品をはじめ、UNIVERSALOVERALL(ユニバーサルオーバーオール)やLee(リー)などコラボ商品も展開している。
マタニティラインも展開するブランド
nissen ニッセン
シンプル&カジュアルなテイストが好きならニッセンがおすすめ。プライベートはもちろん、オフィスカジュアルにも活躍しそうな服が揃う。
BELLE MAISON ベルメゾン
下着からパジャマまで妊娠中に必要なアイテムが全て揃う。サイズ展開が豊富で、カジュアルからよそ行きまで快適に過ごせる洋服をリーズナブルに提供している。
COMME CA BLANC D'OEUF コムサ・ブロンドオフ
「ポジティブなマタニティライフを演出する」をテーマに、高品質素材と洗練されたシルエットによるマタニティウェアを提案。キレイめデザインが多く、オフィスシーンでも活躍してくれそう!
gelato pique ジェラート ピケ
ママの声を拾って誕生したgelato piqueのマタニティルームライン。自由におでかけしにくくなる産前産後、お気に入りのルームウェアを用意しておうち時間を楽しみたい!
旬のファッションならこちら
Onabebi
カジュアルなデザインが揃うブランド。特に美脚&脚長効果を追求したパンツ類が人気。着回し力抜群のワイドパンツは「動きやすいのにきちんと見えする!」と注目を集めている。
CHOCOA チョコア
低価格なのにデザイン性の高いアイテムが揃っており、ママ向けファッション誌に掲載されることも多数。デニムやワンピースの種類が豊富で、周りとかぶらないおしゃれが楽しめる。
まとめ
体調が優れず、思うようにいかないことも多い妊娠期間。おしゃれで機能的なマタニティウェア&小物などを味方に、貴重な妊娠期間を楽しんで!
【監修】
疋田裕美/芍薬レディースクリニック恵比寿 院長
日本産婦人科学会専門医。九州大学卒業後、九州大学病院や板橋中央総合病院などの勤務医として分娩管理や手術の経験を積んだのち、2017年4月に芍薬レディースクリニック恵比寿を開業。女性ホルモンの変化にあわせて、月経、妊娠、更年期などさまざまな体調の変化を診察。西洋医学をベースに漢方も取り入れた治療で、幅広い年代の女性の健康を支えている。
Text:NAOMI TANAKA