1か月で-4.3kg減！　「夜はちみつダイエット」のやり方・効果・選び方

夜はちみつダイエットとは、寝る前に大さじ1杯のはちみつを摂るというダイエット法。「しかし、寝る前にはちみつを摂るようになったからと言って、すぐに体重が激減するわけではありません。このダイエット法のベースの考え方は、糖質制限です。ここで教えるルールに沿って行うことで、効果はあらわれ、少しずつ体重が落ちていきます。習慣付けることが大切です」と田井先生はアドバイス。

ここからは、はちみつを摂るメリットやダイエットのルールを見ていこう。

田井先生はなぜ「はちみつ」に注目したのだろう。はちみつの効果とメリットは？

〇はちみつは豊富な栄養素が摂れる総合栄養食品
「はちみつは、単糖類(ブドウ糖と果糖)のため、消化がいらず、でも吸収がゆっくりしているため、胃腸や代謝に負担をかけず効率よく栄養補給できます。 また、はちみつは健康や美容に良いといわれる成分が180種類も含まれている総合栄養食品です」（田井先生・以下同）

〇体の酸化を防いでアンチエイジング
「はちみつは美しさを維持するための栄養素がたくさん含まれていることから、『食べる美容液』と呼ばれることもあります。はちみつを摂れば、その強い抗酸化能力で活性酸素の増え過ぎを抑え、老化を遅らせることが期待できるのです」

〇はちみつは腸内環境も整える
「はちみつは胃腸の薬としても重宝されてきました。古代ヨーロッパでは下痢や便秘の症状に処方されていたといわれ、インドの伝統医学であるアーユルヴェーダでも口内炎や衣装、腸の調子を整えるためにはちみつを飲むことがあるそうです」

その他にも、高血圧や糖尿病の予防、動脈硬化を予防、のどの痛みや咳を抑える効果など、私たちの体に良い影響をたくさん与えてくれるはちみつ。そんなはちみつをメインにしたダイエットのルールは？

はちみつダイエットを成功させるための7つのメソッドを田井先生に教えてもらった。

①就寝30分〜1時間前に大さじ1杯のはちみつを摂る

「基本ルールはこれだけ。はちみつの量と摂るタイミングは守るようにしてください。はちみつの成分の約8割は糖分なので、摂り過ぎてしまうと糖質過多で逆効果になってしまいます」。誕生日や結婚記念日など特別な日は、おやすみしてもOK。ストイックになりすぎないことも成功するコツ。

②少量のアルコールはOK

はちみつを摂る方法は、なめるか、白湯に溶かして飲むか。「ぐっすり眠ることを考えると、リラックス効果が得られるハーブティーはおすすめ。実は、アルコールは入眠効果があるので、少量ならOK！　ただし、糖質の多いものは避けましょう。はちみつと一緒に摂ってはいけないのが、眠りを妨げるカフェイン、糖質を含むジュースや牛乳、ヨーグルトは控えましょう」

③小麦を使った料理は控える

「麦粉は精製された炭水化物の占める割合が高いので要注意です。また、小麦粉を使う料理は油がつきものなので、高カロリーです。このダイエットを成功させるためには、小麦粉の摂取量をいかに減らせるかもカギなのです」

④加工食品は極力控える

「加工食品は、忙しい私たちの食を支えてくれる味方ですが、ダイエット中はおすすめできません。加工食品に含まれる、精製糖、異性化糖や食品添加物には、 味覚や食欲を刺激して、食べ過ぎを促す作用があるといわれています。できる限り新鮮な野菜や肉、魚を食べましょう」

⑤夕食は、炭水化物を食べ過ぎない

「夜に炭水化物を摂り過ぎると、活動量の少ない夜はどうしてもエネルギーが余り、体脂肪として蓄積されます。ご飯や麺類など2種類以上の炭水化物を同時に食べることは避けてください」

⑥ビタミン、ミネラルは積極的に摂る

炭水化物や加工食品を控えながら、逆に摂った方がよいのがビタミンやミネラル。「ビタミンやミネラル、そして筋肉を失わないようタンパク質をしっかり摂ることで、やせやすい体になります」

⑦夕食はできるだけ寝る3時間前に食べる

「夕食は寝る3時間前、理想をいえば4時間前にすませるようにしてください。消化にかかる時間は、食べ物の種類や量によって異なりますが、平均で3時間くらいといわれています。忙しくて寝る直前でなければ夕食が摂れない、おなかが空いて眠れないときは、夕食代わりにはちみつを摂るようにしましょう」

炭水化物の制限によるストレスを抱えたまま、眠ろうとしても、睡眠の質が悪くなってしまうみたい。質の良い睡眠ができると、痩せやすい体になるので、ダイエット中はしっかり寝ることを意識して。「寝る前のはちみつを摂る事で、ダイエット中の低血糖状態のストレスを改善、そして熟眠できるので、睡眠中の脂肪燃焼効果が高まります。このダイエットの本質は睡眠です 」と田井先生。ここからは、はちみつ＋αで、睡眠の質を高める方法をご紹介。

①早寝早起きを習慣にする

「睡眠は、午後10時～午前4時がゴールデンタイム。なぜなら、睡眠を促すメラトニンというホルモンの働きが高まる時間帯だからです。ゴールデンタイムに深い眠りの『ノンレム睡眠』に入れば、たくさんの成長ホルモンが分泌されるので、それだけ体脂肪が燃焼されることになります」

② 朝の太陽を浴びる

「体内時計をリセットしてくれるのは自然の光。午前中の早い段階で体内時計をリセットすることで、私たちは夜になると眠くなります。ぐっすり眠るためにも、まずは朝起きたらカーテンを開けて太陽を浴びるか、できれば外に出て朝の空気を吸いましょう」

③夜スマホを控えて

「スマートフォンを枕元におくのはおすすめできません。ブルーライトが睡眠にとって悪いのは、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を抑えてしまうからです」

④エアコンの風は直接当てない

「寝室を家の中で一番快適な場所にすることがポイントです。その中でも、湿度を50%前後に調節してください。加湿器を使うと便利ですが、観葉植物やぬれたタオルをハンガーにかけるだけでも調節できます。また夏の時期は、エアコンを利用することが増えると思います。風が直接当たらない工夫と、涼しい環境を構築して、適度に保温できる寝具を使う方が理想です」

「すでに運動をしている人なら、夜はちみつの効果はさらに早くあらわれます」と田井先生。フィットネス女子とはちみつの相性は良いみたい。ダイエットは習慣にすることが大切なので、無理なくライフスタイルの中に運動を取り入れることができる人は、夜はちみつダイエット期間中も体を動かしてみて。

実は難しいのが、はちみつ選び。市販されているはちみつは、以下の3種類。

・純粋はちみつ
・果糖はちみつ
・精製はちみつ

夜はちみつダイエットでは、天然のはちみつ以外の材料を加えていない「純粋はちみつ」を摂るようにして。もう一つのポイントは加熱していない、生きた「国産のはちみつ」であること。検疫対象の海外物のはちみつは、加熱処理をされ不活化しているそう。

「医師から糖尿病といわれている人や、健康診断で「高血糖」と指摘されている人は、逆効果なることもあります。糖尿病の疑いが強い人が実践する場合は、必ず食事制限を行ってください。1歳未満の赤ちゃんには、はちみつは絶対に食べさせないでください。なぜなら1歳未満の赤ちゃんには、はちみつに含まれる『ボツリヌス菌』に対する免疫力がないからです」と田井先生は注意を施す。