更年期について語ったセレブリティたち

最近ではセレブたちも率先した、更年期について発信している。

"maleficent mistress of evil" european premiere red carpet arrivals
Tim P. WhitbyGetty Images

多くの女性の健康問題と同様に「更年期」は長い間タブー視されてきた。卵巣を持つすべての人(人口の半数に相当)が経験する、あるいは経験したにもかかわらず、オープンに議論されることはほとんどなかった。

良いことも悪いことも含めて自らの体験を語り、他の女性たちが自分たちの健康について発言できるようエンパワーメントすることは、とても価値のあることだと思わない?

今回は、セレブリティーの更年期体験談についてご紹介。これから経験する人も、今経験中の人も、ぜひヒントにしてみて。

ドリュー・バリモア

2022 paramount upfront
Arturo HolmesGetty Images

更年期のタブーに終止符を打つには、症状と向き合い、同じ変化を経験する女性たちの支柱となるしかないと、更年期についてのオープンな発言が目立つのがドリュー・バリモア。

「私が、更年期だと気づいたのは、2週間おきに生理が来るようになったときよ。ある医師には、これは最悪の場合、10年続くかもしれないと言われたの。10年ももたない!と思ったわ」と笑いながら、CBS Morningsの "Facing Fertility "シリーズで語った。

またホストを務めるトーク番組『ドリュー・バリモア・ショー』でラブコメ女王仲間のジェニファー・アニストンとアダム・サンドラーを迎えた回では、「暑いわ!初めて更年期のホットフラッシュかもしれない!」とピンストライプのブレザーを脱ぐという一場面があった。ゲストのジェニファー・アニストンは「とても光栄だわ。」と言いながらすかさずサポートし、会場を沸かせた。

グウィネス・パルトロウ

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Theo WargoGetty Images

インスタグラム・ストーリーで自身の更年期へのアプローチについて質問されたグウィネス・パルトロウは「私の更年期へのアプローチは、本当にただ、全体的な健康を保つようにすることよ」と、答えた。

続けて「腸の健康、睡眠、水分補給、瞑想など、ウェルネスの基本的な考え方と、アロパシー(西洋医学)的な介入も受け入れているわ」と説明。

「自分の直感に従って、医師としっかり話し合うべきだと思うわ」とも話し「最近、統合的で機能的な産婦人科医に出会ったの。それはとても良い出会いだと思っているわ」と付け加えた。

キム・キャトラル

'meet monica velour' photocall 36th deauville film festival
Francois DurandGetty Images

SEX AND THE CITYのサマンサ役で知られるキム・キャトラルは、2014年Cosmopolitanのインタビューで更年期について語っている。

「(更年期を)"恥ずべきこと "とは思っていないわ。子どもを持つのと同じくらい自然なことよ。物理的に人間がどのように作られるのか、ホルモン的には人間がどのように作られるのか、化学的に人間がどのように働くのか、その一部なのよ。自然界のあらゆるものがそうであるように。 種を蒔き、成長し、実を結び、ある時期が過ぎると、変化し、老化し始めるでしょ。もしかしたら、あなたは私って魅力的? 女性的? 人生の次の章は何かしら? なんて思うかもしれないわ。このこと(更年期)がタブー視されている理由のひとつは、私たちがこのことについて話さないからだと思うわ。私は女性たちに、人生のこの時期について自分自身を教育することを奨励するために手を差し伸べたいと思っているのよ」

アンジェリーナ・ジョリー

angelina jolie visits the united nations
Michael LoccisanoGetty Images

2015年3月にがん予防のため卵巣摘出手術を受けたことを発表したアンジェリーナ・ジョリーは、手術の結果として40歳で更年期に突入したことを明かしたが、家庭生活には全く支障はなく「大人になった気分」と語った。

「私は更年期が好きよ。ひどい反応もなかったし、とても幸運だわ。年を取ったと感じるし、年を取ったことで落ち着くの」と、ジョリーはテレグラフ紙のインタビューで語った上で、「また若くなりたいとは思わないわ」とも話した。


オプラ・ウィンフリー

oprah's 2020 vision your life in focus tour opening remarks san francisco, ca
Steve JenningsGetty Images

代表的な更年期特有の症状がみられなかったオプラ・ウィンフリーは、医師さえも更年期に突入していることを見逃していたよう。

48歳のとき、彼女はよく眠れなくなり、激しい動悸を感じるようになり、心臓専門医を含む5人の医師を訪ね、血管造影検査を受けた。更年期の女性の40%が動悸を感じることがあるというデータがあるにも関わらず、更年期障害や閉経が原因である可能性に言及した医師は一人もいなかったんだとか。

自分の悩ましい症状を理解することができるようになったのが、クリスティアン・ノースラップ博士の著書『The Wisdom of Menopause 』のおかげだと更年期について話す『The Life You Want』で話している。

また、閉経を迎えたオプラは、集中力に欠け、感情が希薄になり始めたことも同番組で明かしている。

「私は生き生きしていませんでした。私の世界全体が2段階ほど鈍くなったのです」けれどホルモン補充療法(HRT)を始めてから変化がみられた。「 初めてエストロゲンを補充したら、空が青く見えるようになったわ!」

また、「エストロゲンを摂取していなかったら、うつ病になっていたかもしれない」とオプラは話している。

ミシェル・オバマ



前大統領夫人のミシェル・オバマは、2020年『The Michelle Obama Podcast』で、医師の指導のもとホルモン補充療法でほてりを治療していたことを明かした。

「私はホルモンとうまく付き合っていかなければなりませんでした。それは新しい情報であり、私たちが学んでいることです。以前は、ホルモンは悪いものだという研究結果がありました。私たちが聞いたのはそれだけです。今、私たちは、それらの研究が完全なものではなかったこと、ホルモン補充療法には利点があることを示す研究があることを知りました」と、その決断について詳しく説明した。

2022年のPeopleのインタビューでは、更年期についての情報が不足していると訴えた。

「更年期 "についての会話はあまりありません。私も経験しているし、私の友人もみんな経験しているけれど。情報もまばらです」

同インタビューでホワイトハウスにいた頃定期的にフィットネス・ブートキャンプを開いていたことを回顧し、同じ境遇の仲間たちと集まり経験について語り合うことは女性の著しい変化の時期に、単なる精神的サポート以上のものを与えてくれたと語った。

「みんなで集まって、体を動かして、笑って、それから少し時間をかけて、自分の経験したこと(更年期について)を話すんです。”ホットフラッシュってなんだろう”とか。テーブルの周りには産婦人科医である女友達がいて、リアルな情報を持っているんです。そのすべてが、私たちを高めてくれるんです」

ライター 1986年横浜生まれ。2013年よりシンガポール在住。幼少期よりクラシックバレエの練習に励みバレリーナになることを目指していたが、思春期に恋愛に走ってしまう。ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーの経験を活かし、現在は国内外のウェルネスやフィットネスなど健康周りの情報を中心に発信するライターとして活動。根っからの健康オタク。Instagram: @mic_kwk 
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