「セックスが上手い」ってどういうことだろう？ 実は女性の中には、セックスの時に気持ちがいいフリをしている人も少なくない。今回は、性に関する総合アドバイザーであり、メディアや研修など多方面で活躍する、ラブライフアドバイザーのOliviA（オリビア）さんに、女性にとっても気持ちがいいセックスの方法と、男性に知ってほしい女性の体の仕組みについて教えてもらった。
女性の幸せなセックスのためには男性の理解が大切だから、ぜひパートナーにもシェアして読んでもらって！
目次
- 男性の皆さん、こんなセックスしていないですか？
- セックスをする上で知っておきたいこと
- 女性が思う上手なセックス
- セックスが上手な人の特徴
- セックスの正しい進め方
- 女性がオーガズムを得やすい体位
- エディターおすすめ、セックスをもっと気持ちよくするグッズ
- まとめ
男性の皆さん、こんなセックスしていないですか？
・射精がゴールのセックス
・AVをうのみにしたセックス
・相手の好みを反映しない、自分本位のセックス
・フェラチオはしてもらうけど、相手には奉仕しない。バランスの悪いセックス
・激しいセックス（潮を吹かせようとする、速くて激しいだけのピストン運動）
・バイブレーターを激しく使う（使い方が間違っている）セックス
・濡れにくい女性に対して、潤滑剤を使わずに唾液だけで行うセックス
・前戯が短いセックス（クリトリスの過小評価）
このようなセックスをして満足している場合は、女性側が喜んでいるフリをしているだけかも。上記に 心当たりのある人、はじめてセックスをする人に読んでほしい内容をここから紹介していく。
セックスをする上で知っておきたいこと
「全世界共通で、セックスは男性がリードして女性が受け身というパターンが多いです。しかし、セックスのポイントは二人でするもの、作り上げていくもの。女性が男性に任せる、男性が女性をリードするものでもないのです。お互いの好き嫌いを理解し、確認し合って、自分たちの好みにあったふれあいを楽しみながら、性反応に沿って行うと、痛みが起きにくいだけでなく、満足度の高いセックスができるようになります」
女性が思う上手なセックス
「いいセックスをしているカップルは、こういう性行為をしたいという要望をしっかり伝えています。普段から、セックスのことに関わらず、何でも話し合える関係を意識しましょう。相手の好みと自分の好みをすり合わせることが大事です。また、女性が不完全燃焼な場合が多いので、前戯に時間をかけるとよいでしょう（主にクリトリスを触る時間を15分以上）。女性がメインに進める日、声を出すのを我慢する日、イかせない日など、シチュエーションを変えることで、彼女の好みがわかるはずです。人それぞれ好みは違います。臨機応変に対応してくれる男性が上手なセックスをしてくれる人です」
セックスが上手な人の特徴
1. 観察力が鋭い人
「微細な変化も見逃さない観察眼がある男性は、女性の性感帯をすばやく発見し、痛みや不快感にも『これは嫌？』と気づいてくれます。また、ペットを飼っている男性は、言葉を発しない動物とコミュニケーションがとれるため、観察眼にすぐれているはずです。臨機応変に対応してくれる人は、セックスが上手な傾向があります」
2. 車の運転が心地いい人
「車の運転は、さまざまな気配りが必要な行為。同席者の安全を考えての運転、車内の温度調節や音楽のセンス、道の譲りかた、渋滞中の態度など、その人の本性が表れます。心地よいと感じる運転ができる人は、セックスにも通ずるものがあるでしょう」
3．音楽好きな人・楽器の演奏が得意な人
「手先が器用な人は、愛撫の力加減の調整が上手だったり、絶妙な指使いができるでしょう。好きな音楽のジャンルにもよりますが、音楽好きなひとは、セックスでも情緒的な表現やストーリー性をもたせることが期待できます」
4. 体幹を鍛えている人
「適度に体を鍛えて体力・筋力・柔軟性を保っている人は、タフなセックスができるでしょう。体幹を使うスポーツをしている男性は、挿入中も無駄のないピストン運動で体位転換もスムーズである場合が多いです。反対に疲れる、腰や脚が痛くなるという男性は、日ごろからしなやかな体を作るように意識して運動不足を解消すると、より楽しめるようになりますよ」
5．料理が上手な人
「料理は、五感を駆使して行うクリエイティブな行為。味の良し悪しだけでなく、料理を作る手際や相手の好みに合わせて調味したり、盛り付けに工夫を凝らしたり、気を配ることが盛りだくさん。料理を通して、その人のおもてなしの心やサービス精神が垣間見れます」
6．明るくまじめに下ネタを話せる人
「セックスをより楽しむためには、セックスを『ふたりで楽しむ行為』『パートナーシップを維持するために大切なこと』と共通の価値観を持っていることが理想的です。普段の会話から性のことを明るく、ときに真面目に話し合えるふたりは、よりよいセックスを目指して工夫していこうという心構えができているでしょう」
性科学的なセックスの進め方
「性的に興奮した時に起こる、勃起する（男性）、性器が濡れる（女性）という一見単純な現象。実はこういう勃つ、濡れるという現象にも、少しばかり奥の深い段階的な仕組みがあります。その仕組みが分かっていれば、『痛いタイミングなのに無理して挿入してしまう』ということを防げます。性交痛に悩むカップルの多くはこの仕組みを知らず、『いま入れたらまだ痛いのに』という早すぎる段階で挿入をしているようです。逆に、この仕組みに従って上手に性行動できているカップルはオーガズムが得られやすく、お互いの満足感も高いものとなっています。この仕組みのことを「性反応」と言います」
「性反応」とは？
「『性反応』は、性的な刺激を受けた時にその人の身体や心に起こる変化のこと。勃起する（男性）、性器が濡れる（女性）のほかにも、心臓の鼓動が早くなるなど、色々な変化が起こります。では、どんな刺激を受けるとそのような変化が起こるのでしょうか？ それは、人それぞれ。例えば、耳の裏がゾクゾクと感じる人もいれば、単にくすぐったくてつまらない人もいます。また触れる圧力も、触れるか触れていないかの圧力なのか、しっかり撫でるように触れるのか、好みには個人差があります。また自分では何が好みかわからないこともあります。どこがどう気持ちよく感じるかは人それぞれ。お互いに確認しあわなければ分かりません。嫌いなことも必ず伝え合うことも忘れずにしましょう」
視覚：裸、下着、好みの衣服など
触覚：触れられる場所、圧、速度など
聴覚：会話の有無、声の大きさなど
人間の性反応は、興奮期→高原期→オルガズム期→消退期という４つの段階に分かれている。
1.興奮期
「身体的または心理的な性的刺激をうけ性的興奮が起き、性器が充血を起こすタイミング。勃起している＆濡れているから、もう挿入OK！ と思いがちですが、このタイミングでは挿入はもう少し待ってください。セックスを開始して心身が高ぶり始めた段階。性器が濡れていてもまだ女性側の身体は挿入を受け入れる準備ができておらず、痛みを感じやすいので要注意。ふれあう性的刺激が何度も繰り返されることにより、性的興奮が強化していきます。『前戯を丁寧に』は、言い換えると性的刺激を何度も繰り返して高原期に移動できるように準備せよという意味なのです」
2.高原期
「いよいよ、挿入段階。この段階にたどり着くには、個人差はあるものの、適切な刺激がないと少し時間がかかると思っておいてほしいです。お互いの呼吸数、心拍数、血圧があがり、性器も挿入できる準備が整います。この段階で男性は、カウパー腺液が数滴分泌されます」
3.オルガズム期
「性的興奮が絶頂に達し、快感を得る期です（俗に『イク』と表現されるタイミングです）。0.8秒間隔で性器が収縮し、呼吸数、心拍、血圧が上昇します。発汗、皮膚の紅潮、けいれんなどの様々な反応が起きます。男性はオルガズム期に達することで射精に至ります。女性のオルガズムには様々なバリエーションがあり、オルガズム期に達したのか分かりづらい人から強い快感を伴う人まで、どういった性反応を経験するかに個人差があります。人から聞いた話やフィクションに描かれている感じと違うからといって変だということはありません。自分が経験したことを大切にしてください」
4.回復期／消退期
「オルガズムまでの興奮状態から、平常の状態へ戻る期。膨らんだ性器はもとの大きさに戻り、増加した心拍数や呼吸数が落ち着き、汗も引いていきます」
「よいセックスを行うためには、自分の好み、好きなこと、したいことを、否定せず話し合うことが大事です。話し合って合意できたことを興奮期に試しましょう。途中で何度もお互いに『気持ちいいか？』『痛くないか？』を確認してください。痛かったら無理をせず途中で一旦止まって。何度も性的な興奮を経験し高原期へ向けて高まっていけるといいです。そのためには安心できていることが必要です。確認し合う、無理をしないという姿勢が安心につながります」
女性がオーガズムを得やすい体位
オーガズムを得やすい3大性感帯は、クリトリス・Gスポット・ポルチオと言われている。ここでは、3大オーガズムスポットをすべて網羅する体位ローテーションをご紹介。
STEP1：クリトリス・オーガズム「脚ピン正常位」
「ひとつめの体位は、クリトリス・オーガズムを得やすい『脚ピン正常位』。女性が両脚を伸ばして、太ももの内側に力を入れます。男性は、恥骨でクリトリスを摩擦するように前後に動きましょう。ペニスで膣内を刺激しつつ、クリトリスも同時に刺激できる体位です。ここでクリトリス・オーガズムを味わえたら、女性はその感覚を覚えておいてくださいね」
STEP2：Gスポット・オーガズム「鏡茶臼（対面座位）」
「ふたつめの体位は、Gスポット・オーガズムを得やすい『対面座位』です。Gスポットは、膣前壁にある神経が集中している性感帯です。指で刺激する方が的確ですが、体位を工夫すれば、ほんのり刺激することが出来ます。Gスポットに当てるコツは、男性がカチカチに勃起しているタイミングで行うこと！ お腹につきそうな位反り返ったペニスの方が、膣前壁に当たりやすいのです。女性は、前後に腰を動かしながら『そこ！』というポイントを見つけてみてくださいね。途中、腰の動きを止め、休憩をいれつつ、脚ピン体位との快感の違いを味わってみましょう」
STEP3：ポルチオ・オーガズム「猫反りバック」
「3つめの体位は、ポルチオ・オーガズムを得やすい『猫反りバック』です。ポルチオ・オーガズムは、深めのピストン運動によって、亀頭で子宮頚部（後膣円蓋）を刺激すると得やすいです。『奥を突かれると、深くイケる』と感じる女性は、ポルチオで感じているということ。深く入る体位の代表格と言えば、『バック』。自分で骨盤の傾斜を調整して、より深く、よりイキやすいポイントを探してみてくださいね」
エディターおすすめ、
セックスをもっと気持ちよくするグッズ
必須アイテム「コンドーム」
スキンは、滑らかな質感で男女ともにコンドームを使用する時の軋みや痛みを感じにくい。大変柔らかく、伸びは0.01㎜や0.02㎜のポリウレタン製コンドームの約4倍、天然ゴム製コンドームの約1.3倍の空気が入ってしまう程。これだけ伸びるなら、柔らかいからと言って破れる心配いらず。
肌にやさしいローション
女性の体から分泌される潤滑液の量は、体調によって変化するから、ローションは安心で安全なセックスのために必要なアイテム。濡れにくい日はローションで滑りをよくし、腟の壁、腟の入り口をやさしく守ろう。「イエス」のインティメイト・ウォーターローションは、サラサラとした自然なテクスチャー。水をたっぷり使ったローションだから、使い心地が水のようにサッパリしている。女性の体を真面目に考えた「イエス」製品で人気No.1のローション。イギリスでは、病院や薬局で取り扱われている。
セックスが痛いという彼女に
OHNUTは性交痛の負担を軽減することを目的とした世界初のアイテム。ドーナッツ状のリングが全部で4個入っており、これらのリングを連結させてペニスの根元に装着するだけ。直径約4.7cmのリングがグッと手で伸ばすと最大で20.3cmにもなるやわらかさ。リングの数が少なくなれば、その分深くペニスが挿入され、リングの数が増えるほど挿入が浅くなる仕組み。深く挿入しなくてもお互いがちゃんと気持ちよくなれる、女性の体を守る新たなセーファーセックスの必需品。
男性がアプリを操作……♡
指の動きをリアルに再現した動きが特徴的な、女性のためのセルフプレジャーグッズ。2台の強力モーターがクリトリスとGスポットをちょうどよく刺激。ゆったりとリラックスしながら、アプリで様々な振動パターンを試すことができる。最新のデザイン設計で、どんな体型やサイズの方にもぴったりフィット。自分のために使うソロプレイはもちろん、男性にアプリを操作してもらって使うのがもおすすめ。
二人一緒に楽しめる、オーガズムギャップを解消する新しいトーイ
2人で一緒に楽しめる、オーガズムを同期させるための新しいコックリング。コックリングは、ペニスの根元に装着して血流をコントロールすることで、勃起を持続し硬さを高めるアイテム。そのコックリングに、クリトリスを同時に刺激できる機能を付加。2本のエクステンションが女性側をしっかりと刺激してくれる。男性だけでなく女性も楽しめるように作られているのがポイント。これまで以上に激しく一緒にクライマックスを迎えることが可能。
新感触で使い切り。もっと気軽に心地よく
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まとめ
相手としっかりコミュニケーションを取ることが、気持ちいいセックスのコツといえそう。まずはお互いの声に耳を傾けることから始めてみては？ 学ぶ姿勢があるあなたは、きっとセックスが上手なはず！
